〜社寺建築☆美の追求〜 大岡實の設計手法  大岡實建築研究所
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多摩仏舎利塔・多摩道場(東京都稲城市)
日本山妙法寺の多摩仏舎利塔と多摩道場は東京都稲城市矢野口にある。ここの道場には日本山妙法寺の事務局が置かれている。
この仏舎利塔の形式は仏舎利塔の原始形式における全体の形を確実に知りうるストゥーパの資料四種のうち、ルアンウェリーの小ストゥーパ(スリランカ/セイロン)形式と言われるものである。
以下にルアンウェリーの小ストゥーパについての大岡實の見解を記す。
ルアンウェリーの小ストゥーパ(スリランカ/セイロン)

仏舎利塔の由来とその変遷/田子の浦仏舎利塔落慶記念出版より

大岡實は新版仏教考古学講座/雄山閣の中でルアンウェリーの小ストゥーパについて次のように述べている。
「この塔は紀元二〜三世紀のものと言われるが、これも一石から彫り出されていて(相輪は別石であろうが、同時の制作であることは明らかである)、確実に原形を保存しているものであり、しかも造形的に見て、全体のバランス、塔身(覆鉢)の曲線など美しい。」
右が仏舎利塔、左が多摩道場
仏舎利塔設計図
多摩道場
多摩道場正面
斗拱や垂木がデザイン化されている
中央は多摩道場の側面中央は多摩道場の側面
道場本堂正面立面図
道場本堂側面立面図
年月 西歴 工事名 所在地 工事期間 助手 構造設計 施 工 構造種別
昭和57
昭和56
1982
1981
多摩仏舎利塔
多摩道場本堂
東京都稲城市
東京都稲城市
昭和57
昭和56
松浦弘二
松浦弘二
松本構造設計
松本構造設計
自営
竹中工務店
RC造
RC造
なお、この多摩道場は「大岡實建築研究所作品目録」では多摩本堂とされている。
さて、こんな資料も残っている。さて、こんな資料も残っている。
日本国佛舎利塔奉賛会による「日本国多摩川佛舎利塔建立のお願い」より
右下に「多摩川佛舎利塔並附属建物配置図 設計 工学博士 大岡實」とある
また、当時の写真も残っている。
道場内部/右手前に座っているのは松浦弘二
僧侶と一緒に立つ大岡實
僧侶と一緒に立つ松浦弘二

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