〜社寺建築☆美の追求〜 大岡實の設計手法
 大岡實建築研究所
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薬研堀不動院(東京都中央区)
この大本山川崎大師東京別院薬研堀不動院についての沿革は案内リーフレット(末尾に添付)によると下記のようである。
「薬研堀不動院は天正13年(1585)豊臣秀吉の軍勢が根来寺を攻略した折、根来寺の大印僧都は興教大師覚上人が一刀三礼敬刻した不動明王像を守護して東国へ下り、やがて隅田川のほとりに有縁の霊地を定め、堂宇を建立。これが薬研堀不動院の開創とされている。その後、幾多の変遷を経て、明治25年(1892)大本山川崎大師平間寺の別院となる。また江戸の頃より、江戸三大不動の一つとして古くから目黒、目白と並び称される他、御府内八十八ヵ所第二十三番札所、関東三十六不動霊場第二十一番札所のも数えられ、今も昔も変わらぬ信仰を集めている。」
この薬研堀不動院は「大岡實建築研究所作品目録」では「川崎大師平間寺別院本堂」とされている。この建物は多宝塔形式をモチーフにしたデザインとなっており、仏舎利塔の作品の中にも宝塔形式や多宝塔形式のものがあり、その共通性にも関心が寄せられる。
吉野 仏舎利塔(1975年/昭和50年)

宝塔形式

ロンドン 仏舎利塔(1983年/昭和58年)

多宝塔形式

場所がらビルに挟まれている

上層の屋根は八角形になっている

裳階(この場合は庇)を受けている斗拱がアクセントとなっている/庇も僅かながらの反りが見られる

請花がここにもデザイン化されている/雲肘木風の挿肘木も見られる

八角大宝塔にのる相輪/華やかな水煙

年月 西歴 工事名 所在地 工事期間 助手 構造設計 施工 構造種別
昭和55.03 1980 川崎大師平間寺 別院本堂 東京都中央区薬研堀 昭和55.03〜56.03 松浦弘二 松本曄構造設計 大林組 RC造
(意匠設計共)
 
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また、境内にはさまざまな記念碑が所狭しと建てられている。

梵字不動尊(左)と納めの歳の市碑

順天堂発祥之地碑   

講談発祥記念之碑

竣工時の写真

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