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この建物は昭和の初めに当麻寺筆頭僧坊であった中之坊の書院が国宝指定を受けることになり、保存の都合上、かわりに當麻寺の塔頭であった松室院(まつむろいん)を客殿として改築することになったもので数寄屋建築に造詣のあった川上邦基と古代建築に精通した大岡實の設計になる。この客殿は「写仏道場」ともよばれる木造の建物で大岡實建築研究所作品目録によると昭和4年に大岡實が設計したもので登録有形文化財(建造物)となっている。現在は最近の屋根改修工事が終わり、綺麗になっている。昭和の初めの改築時に、中之坊で世話になった若い画家たちがお礼とお祝いを兼ねて板絵を格天井にはめ込むことが提案されたそうで、写仏道場の天井には150枚にも及ぶ名画が飾られている。 |
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