〜社寺建築☆美の追求〜 大岡實の設計手法
 大岡實建築研究所
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宗林寺聖徳堂(石川県金沢市)
石川県金沢市にある宗林寺の十二代目住職である花山信勝は、東京大学教授(日本仏教史)他を務め、聖徳太子の研究を中心に日本仏教などの著書が多数にのぼる人であったという。
終戦後の昭和21年2月から巣鴨拘置所の戦犯教戒師を委嘱され、処刑されたA、B、C級の多くの人たちをただ一人で教戒に当たった。東条英機元大将らA級七人の戦争責任者の処刑に立ち会ったたった一人の日本人でもあるとのことである。
その宗林寺境内には光寿無量院塔(下記写真参照)と光寿無量院之碑が立っている。この聖徳堂が法隆寺東院夢殿(下記写真参照)と見間違うようなデザインとなっているのも頷けるところである。
永年、法隆寺の文化財の保護と復元に携わってきた経験を持つ大岡實としてもこの設計に当っては特別の思いがあったことは想像に難くない。
光寿無量院塔

法隆寺東院夢殿

記念写真より

平面図/本堂の後ろに控室と書庫が附属している
正面立面図
右手が本堂/左手は控室・書庫
断面図
詳細図
軒廻り詳細図
斗拱詳細図
軒反り原寸施工図
屋垂み原寸施工図

年月

西歴

工事名

所在地

工事期間

助手

構造設計

施工

構造種別

昭和29.07

1954

光寿無量院 聖徳堂

石川県金沢市

昭和2907〜31.05

松浦弘二

小野薫・田中尚・佐治泰次

日辰建設

RC造

なお、後年に長野県上田市を訪れた際に長福寺信州夢殿という八角堂に立ち寄ったのであるが、大岡實が設計監督したという旨の記述がある顕彰碑が立っていたのでご紹介する。

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