〜社寺建築☆美の追求〜 大岡實の設計手法
 大岡實建築研究所
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札幌仏舎利塔(北海道札幌市)
     
 

札幌仏舎利塔(札幌平和塔)は藻岩山の山頂に建つ。眼下に札幌の市街が一望できる。 

 
     
     
 

 正面から見た札幌仏舎利塔/仏龕が正面のみにある

 
     
     
 

二重基壇となっている 

 
     
     
 

上部、相輪部分を見上げる 

 
     
     
 

昭和34年5月に着工し、昭和36年8月に完了(竣工)しているようだ 

 
     
  ところで、大岡實建築研究所作品目録によると札幌仏舎利塔の設計は昭和41年頃に行っているとされ、それも改装設計をしたもようである。  
     
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設計図/札幌仏舎利塔改装設計図とあり、昭和42年9月1日の日付がある 

 
     
  ということは、他者の設計で建てられていたものを何らかの理由で大岡實建築研究所が改装設計を行い、リニューアルしたようである。ドームの雰囲気は大岡實独特のルアンウェリーの小ストゥーパ(スリランカ/セイロン)等をモチーフにしたものに比べると縦長になっているのが見てとれる。  
     
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詳細図/注釈に「既存のドームを型枠代りとして150mm鉄筋コンクリート打ち放し・・・」とあり、改装であることが見てとれる 

     
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 アップで見る/点線が「既存塔の外線」となっている

 
     
  改装前の仏舎利塔の写真が残っている。  
     
 

 これは改装前の「既存塔」の写真/昭和36年に建てられたものを昭和42年に改装計画したようだ

 
     
     
 

これは現在の仏龕部分/上部は設計図でも「既存塔」に近いアーチとなっているが
実際に建てられた形は馬蹄型となっている/また、ドームに施されている帯状の模様も
「既存塔」と現在のものとは違うデザインとなっている 

 
     
     
 

設計図には記されていないが、立ち上がりや床がタイル貼りになっている
竣工後の更なる改装のようだ(その他の大岡實仏舎利塔作品には見られない仕上である) 

 
     
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これは大岡實直筆の改装第1案/昭和42年8月28日の日付がある 

 
     
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こちらは大岡實直筆の改装第2案/同じく昭和42年8月28日の日付がある/点線が「既存塔の外線」 

 
     
  さて、すぐ近くに平和塔管理所がある。  
     
 

 平和塔管理所の表札がかかっている

 
     
     
 

日本山妙法寺の本堂(道場)となっているようだ 

 
     
年月 西歴 工事名 所在地 工事期間 助手 構造設計 施工 構造種別
昭和41年 1966年 札幌仏舎利塔 北海道札幌市 昭和41年〜昭和45年 松浦弘二 国建築事務所 直営工事 RC造
  
 
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