〜社寺建築☆美の追求〜 大岡實の設計手法  大岡實建築研究所
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市場寺(いちばじ)本堂(三重県伊賀上野市)
この市場寺本堂も清水寺(せいすいじ)本堂(長野県松代町)と同じく、もともと収蔵庫としての役割として建立されたようである。
ここには、重要文化財の木造阿弥陀如来坐像及び木造四天王立像が安置されている。現在も本堂としてではなく、収蔵庫として機能しているという。

小規模な堂宇であるが、軒反りと屋垂みの曲線が美しい

平面図

立面図

軒裏の垂木は省略され、板軒(いたのき)形式となってスッキリとしている

斗拱(ときょう)舟肘木(ふなひじき)形式

隅の納まり

屋根の宝珠露盤(ほうじゅろばん)

断面図

構造図

拡大図

「T.Kusakabe」とサインがあるがこの人は構造設計の日下部東一郎氏と思われる

年月 西歴 工事名 所在地 工事期間 助手 構造設計 施工 構造種別
昭和27.10 1952 市場寺本堂 三重県伊賀上野市 昭和27.10〜28.04 松浦弘二 小野薫・佐治泰次 清水建設 RC造

境内説明板

正面遠方に市場寺本堂が見える/右手の標柱には「国寶 阿弥陀如来 四天王 市場寺」とある


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