〜社寺建築☆美の追求〜 大岡實の設計手法
 大岡實建築研究所
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本能寺本堂(静岡県沼津市)
日蓮宗富蔵山本能寺と称し、沼津市獅子浜に所在する。この地所有の町田家が、大本山本門寺(開山日興上人)の第4世日蔵上人を招き、応永21年(1414)に開創されたという。
境内付近は中世の獅子浜城址(平時の居館が置かれたところ)とされ、獅子浜城は本能寺境内裏にある鷲頭山(城山)に築かれていたという。
さて、この本堂のデザインは昭和28年08月(1953年)の真楽寺本堂(沼津市)、昭和29年02月(1954年)の浅草本願寺(東本願寺)の霊堂を緒にした大岡實建築研究所の作品のスタイルの一つとなっているようだ。
昭和28年08月(1953年)/真楽寺 
本堂/静岡県沼津市/構造:小野薫・佐治安治/施工:日辰建設/
現在は取り壊されて近代的な寺院となっている
東本願寺 浅草霊堂
昭和29年02月(1954年)/東本願寺 
浅草霊堂/東京都台東区/構造:小野薫・佐治泰次/施工:木田建設
諸事情により取り壊されている
中世の時代には、正面本能寺の裏手の城山に獅子浜城があったという
紺碧色の屋根瓦は建立当時の物という
正面立面図
塔形式の屋根の部分が正面入口となっている
右側面立面図
平面図/左手が正面入口
断面図
断面図
塔の部分は鐘楼堂になっている
年月 西歴 工事名 所在地 工事期間 助手 構造設計 施工 構造種別
昭和30.06 1955 本能寺 本堂 静岡県沼津市 昭和30.06〜31.03 松浦弘二 小野薫・佐治泰次 日辰建設 RC造

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なお、このスタイルの系譜を辿ってみると本能寺本堂の後、以下のような作品が残っている。
世田谷山観音寺特攻平和観音堂/大岡實直筆の設計図で昭和37年06月17日のサインがみえる/この建物は実現しなかったようだ。
延命地蔵尊 本堂
昭和51年05月(1976年)/延命地蔵尊 本堂/東京都中央区/構造:松本構造設計/施工:大成・大林・西松JV/意匠設計(松浦弘二)
川崎大師平間寺 清浄(しょうじょう)光院
平成07年(1995年)/川崎大師平間寺 清浄光院/神奈川県川崎市/構造:大林組/施工:大林組/意匠設計(松浦弘二・隆)
     
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