〜社寺建築☆美の追求〜 大岡實の設計手法  大岡實建築研究所
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延命寺本堂(神奈川県逗子市)
逗子延命寺本堂は大岡(みのる)が本格的に新築設計を手掛けてから20年を超える時期の作品で工事期間は昭和49.04〜51.12である。敷地の関係で屋根は(つま)()りの重層(じゅうそう)母屋造(いりもやづく)向拝(ごはい)()きとなっている。そのため側面(平側)に千鳥(ちどり)破風(はふ)を設けて単調なデザインとならぬよう配慮していると思われる。その結果、正面から見た屋根は賑やかで躍動感にあふれている。
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本堂正面/妻入り向拝付きとなっており、屋根の両サイドに千鳥破風が見える

正面立面図 (妻側(つまがわ))

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屋根小屋組伏図

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斉藤一平氏撮影

軒廻りは鉄筋コンクリート造の特性を生かした(さし)(ひじ)()形式が採用され、垂木(たるき)は無く、(いた)(のき)となっているが、あくまで軒の線はおだやかで美しく違和感は無い。むしろ軒裏がスッキリとした印象を与える。

  パース  
   
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屋根を支える持送(もちおく)りとしての挿肘木が採用され、軒は垂木は無く、板軒となっている。

下層屋根受け挿肘木

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下層の挿肘木の形は大仏(だいぶつ)(よう)の雰囲気であるが、上層の挿肘木の形は雲形(くもがた)をしている

     
   

※挿肘木については「挿肘木形式の変遷について」を参照してください

     

上層屋根受け挿肘木

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断面詳細図

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向拝部分挿肘木((ます)がのる)

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側面立面図(平側(ひらがわ)

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断面図

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  ここに一枚の写真が残っている。  

感謝状を受ける大岡(みのる)(中央)と松浦弘二(ひろじ)(右)

建立記念冊子より

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落慶記念写真
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年月 西歴 工事名 所在地 工事期間 助手 構造設計 施工 構造種別
昭和49.04 1974 延命寺 本堂 神奈川県逗子市 昭和49.04〜51.12 松浦弘二 松本構造設計 小島建設 RC造

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延命寺ホームページ
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